妙正寺川の小鳥たち(1)

妙正寺川の周辺では、スズメ程度の大きさの小鳥たちにも、たくさん出会います。チチチと、短音の地鳴きが聞こえたら、それはセキレイたちです。

冬になると、山から里に下りてくるキセキレイ

浅瀬を歩くキセキレイ(妙正寺川。2019/12撮影)

キセキレイは、夏は山地の川や渓流に生息し、冬になると里に下りてくる漂鳥です。長い尾羽を振りながら歩くさまが、かわいらしいです。

雨水排水口からの流れを渓流と見立てたのか、排水口を目指して、下から登っていくキセキレイがいました。なんだか、おかしかったです。

雨水排水口に向かって川岸を登っていくキセキレイ(妙正寺川。2019/12撮影)

別の日、妙正寺川の土砂がたまったところで、水浴びをしているキセキレイがいました。かわいいですね。

DATA
種名 分類 渡り区分
キセキレイ スズメ目セキレイ科セキレイ属 留鳥・漂鳥

勢力拡大中のハクセキレイ

コンクリートの川岸を歩くハクセキレイ(妙正寺川。2019/12撮影)

住宅の屋根や樹木の枝、川の浅瀬や川岸、近所の公園の草地と、妙正寺川周辺のさまざまな場所で見かけるのがハクセキレイ。先のキセキレイに比べて、数十倍の確率で見かけます。川の周辺であれば、いちばん多く見かける小鳥です。

川の土砂がたまったところで、周囲を伺うハクセキレイ(妙正寺川。2019/12撮影)

他の動物を襲う猛禽類を除けば、屋根の上や電柱のてっぺんなどは、野鳥が餌を探す場所ではありません。このため、あまり登らない鳥も多いようです。が、ハクセキレイはよく登ります。実は、高い場所に登るのは、なわばりを主張するためらしいです。気が強そうですね。

住宅の屋根を歩くハクセキレイ。なわばりを見張るため?(妙正寺川周辺。2019/12撮影)

DATA
種名 分類 渡り区分
ハクセキレイ スズメ目セキレイ科セキレイ属 留鳥
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