妙正寺川の水鳥たち(3)

川のカモの多くは水面採餌ガモで、水面に頭を突っ込み、お尻を浮かばせながら餌を食べますが、妙正寺川には、潜水採餌ガモであるキンクロハジロもやってきます。

目が金色で黒い羽に白い模様をもったキンクロハジロ

妙正寺川には、キンクロハジロもやってくる(2019/12撮影)

キンクロハジロは、目が黄色(金色に見える)で、羽が黒いカモです。水面を泳いでいるときはわかりませんが、羽を広げると、風切り羽に白い模様があるため、キンクロハジロ(金黒羽白)という名前になったそうです。

オスは、繁殖羽に完全に生え変わると、脇羽が真っ白になるようですが、12月の妙正寺川には、脇羽が完全に真っ白の個体は見かけませんでした。まだ換羽中なのかもしれません。

キンクロハジロには、後頭部に房のような冠羽がある(妙正寺川。2019/12撮影)

キンクロハジロの目印は、後頭部にぶら下がる冠羽です。お洒落さんですね。オスにもメスにもあります。
ただ、潜水すると、頭に張り付いて、よくわからないことも。

そのキンクロハジロの潜水採餌の様子はこちらです。数羽のキンクロハジロが入れ代わりながら、潜ったり浮かんだりを繰り返しています。
15秒程度は潜れるようです。なかなか器用に潜ります。

カモでは一般的な水面採餌の方も用意しました。オナガガモです。底の方の餌を探すときは、お尻を上げて逆立ちします。動画でも、20秒目あたり、画面上のメスが逆立ちしています。これはこれで、かわいいですよね。

DATA
種名 分類 渡り区分
キンクロハジロ カモ目カモ科スズガモ属 渡り鳥(冬鳥)
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