妙正寺川の水鳥たち(2)

前回、妙正寺川でよく見かける水鳥として、カルガモとコサギを紹介しました。
他のカモを紹介していきます。カルガモとは違って、これらのカモは渡り鳥で、冬になると、北方からはるばる日本に飛来してきます(しかも東京に)。日本では冬にしか見られないため、冬鳥と呼ばれます。

覆面レスラーのようなコガモ

コガモのオス(右)とメスが仲良く水面を泳いでいる(妙正寺川。2019/12撮影)

他のカモ(マガモ属)の全長は60cm程度あるのに対し、40cm弱しかない、日本でもっとも小さいカモ。
最初に見かけたときは、オスの頭の模様の派手さに驚きました。赤茶の頭に、目の周りから後ろが緑。まるで覆面レスラーのようですよね。体は小さいですが、カルガモのオスより存在感は大きいです。

まるで覆面レスラー。コガモのオス(妙正寺川。2019/12撮影)

DATA
種名 分類 渡り区分
コガモ カモ目カモ科マガモ属 渡り鳥(冬鳥)

尾羽が長いオナガガモ

カモのオスは、繁殖期が近づくと、覆面のような模様(コガモの場合)など、派手な羽衣になるものが多いのですが、オナガガモのオスは、比較的シンプルな模様です。頭はこげ茶色、白くて長い首はスタイリッシュです。

オナガガモの一群が横並び。左から1、3、6番目がオス(妙正寺川。2019/12撮影)

小鳥などに比べると、カモの尾羽は短いものが多いのですが、オナガガモのオスは、名前の通り尾羽が長いのが特徴です。

オナガガモのオス(いちばん下)は尾羽が長いが、メス(上の2羽)はそうでもない(妙正寺川。2019/12撮影)

DATA
種名 分類 渡り区分
オナガガモ カモ目カモ科マガモ属 渡り鳥(冬鳥)
「妙正寺川の水鳥たち(3)」に続く
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